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2017.09.12

エレキギターシリーズ「テレキャス」

前回ストラトキャスターについて書きましたので今回はテレキャスについて書きたいと思います。

個人的にはストラトよりもテレキャスの方を使うことが多いです。
ストラトが悪いわけではないんです。演奏に合う楽器を選ぶ際にストラトよりもテレキャスを選択することが多いってだけなので特に意味はありません。もっと言うとテレキャスよりもES335というギブソンのセミアコを使うことのほうが更に多いです。TPOに合わせた結果ですね。。。

前回のストラトキャスターが1954年にテレキャスターを元に作られたという話をしました。
フェンダーという会社が作りました。

フェンダー社は元々ラジオの受信機とかの修理業者だったそうです。
創業者はレオ・フェンダー。
1945年といえば終戦の年です。戦争が終わったので新しい事業を始めようとしたのかもしれません。

なぜラジオの受信機の修理業者がエレキギターを作ろうとしたのか?
おそらく、エレキギターのピックアップとラジオの受信機のコイルが応用できたからでしょうね。

フェンダーはそれまでのボディーが洞で共鳴部分がある構造から大胆にも空洞がなく共鳴部分のないソリッドボディという方式を発明します。それによってこれまで大音量だとハウリングが起こりやすく大きなホールなどで演奏が難しかったギターをハウリングに強くどこでも演奏できるようにしました。

それまではギターはどちらかと言えば伴奏楽器で主役よりも脇役になることの方が多い楽器でしたが、主役のとれるスター性の高い楽器に昇華させるのに一役買ったと言っても過言ではないでしょう。

またボルトオン・ネックといってボディーとネックをボルトでジョイントしてしまうというその当時でいうとおそらく荒業に近い構造を発明しました。おそらくもともとギター職人だったらこんなことは考えないと思います。今でもクラシックギターのネックとボディーをボトルでつなぐなんて言ったらクラシックギター職人から非難を浴びることは間違いないのですから。

この2つの発明によってフェンダーのギターは大量生産がしやすくなり、ギターをさらに大衆化させることに成功しました。その後このテレキャスターの後継機とも言えるストラトキャスターの隆盛に繋がったのです。

 

テレキャスターとストラトキャスターの違いは前回説明しました。音色で言うならテレキャスターはピックアップがブリッジの土台についているのでブリッジが拾う振動はストラトキャスターよりも拾いやすく、さらに金属の上に乗っているので音色も厚みがある音色になっています。また形状もストラップを付ける部分が丸く、そこでもストラトキャスターとの違いを感じることが出来ます。

テレキャスターを使用しているので一番有名なのはジェームズ・バートンでしょうか。エルビス・プレスリーのバンド・リーダーをしたり、ジョニ・ミッチェルの作品に参加していて「ミスター・テレキャスター」とも言われていました。またローリング・ストーンズのキース・リチャーズも有名です。

ただ、このジェームズ・バートン、最初、フェンダー社から「使って欲しい」とテレキャスが送られてきた時、あまりの重さに断って、たまたまそばにいたエルヴィスから立派なギターと言われたのでエルヴィスに譲ろうとしたそうですがそのエルヴィスもあまりの重さに断ったという話が残っています。実際その当時のテレキャスの重さはわかりませんが、まだ初期だったことを考えると現在よりもかなり重かったのかもしれませんね。現在はレスポールの方がかなり重いと思いますが。。。

テレキャスはストラトに比べれば持っている人も少ないかもしれませんが、興味がある方は楽器屋で試奏などしてみると良いと思います。

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